けんしんBANK

お客さまにとって
一番身近な
経営の支援者で
ありたい

融資課 傳田 悟視

プロフィール

2007年入組。融資課の課長として地元企業の経営支援を手掛けている。2019年には中小企業診断士の資格を取得。顧客企業の財務状況だけでなく、中長期的な視点から経営のサポートを行っている。

スキル

職員外部派遣制度を利用して中小企業大学校に派遣され、半年間にわたって中小企業の経営支援手法を学びました。養成課程を経て中小企業診断士の資格を取得し、多角的に企業経営を支援する現在の業務に役立てています。

プロとしての
歩み方

求められるのは、顧客目線の提案

企業が事業を継続、成長させていく上で、資金の確保は非常に重要です。例えば、大きな売上が見込める仕事の依頼があっても、製品の元となる材料の仕入れができなかったり、設備を整えられなかったりすると、大きなビジネスチャンスを失ってしまいます。こうした材料仕入れのための必要な資金や、設備投資のための資金を融資するのが、私たちの役割です。受注状況や工場・店舗の設備環境、人員の数など、様々な状況を踏まえた上で融資を提案していくのですが、経験が浅いうちはなかなか上手くいかない仕事でもあります。
ある地元の建設業のお客さまを担当していた時、継続的な融資取引をいただいていたのですが、「もっとうちの経営状況を考えた提案をしてほしいね」と言われたことがありました。長年にわたりお付き合いいただいていたお客さまだったため、真のニーズを把握せず、事務的な融資提案をしていたことが、お客さまの不満の原因でありました。経営課題を解決する提案こそが私たちの仕事であるはずなのに、その課題さえ見つけていない、探そうとしていない自分に気付き、もっと目の前の企業を知り、企業を見る力が必要であると思いました。

お客さまが求めているのは、具体的な改善提案

お客さまの経営状況を知り、どうすれば経営をより良いものへと改善していけるのか。私自身が企業支援を学ぶ必要があると思いチャレンジしたのが、中小企業診断士の資格取得です。資格取得のために一次試験の合格に3年間をかけ、その後、半年間にわたって東京の中小企業大学校で学びました。その過程で学んだことは、企業の課題を把握し、その課題の解決を支援する方法です。中小企業診断士は経営コンサルタントとして働くための資格ですが、大切なのは得た知識をどのようにお客さまへの提案に役立てていくのかです。お客さまが求めているのは資格の有無ではなく、より良い経営を実現するための具体的なアドバイスや提案に他なりません。
私が心掛けているのは、お客さまが目指す「ありたい姿」に向け、今から何をしなければいけないのかという改善方法をお客さまと一緒に考えることです。それは例えば、飲食店のメニューを見やすく変えることであったり、集客のためのチラシづくりであったりします。一見、単純なことに思えるかもしれませんが、地元で頑張っている中小企業のみなさんにとっては、今までやって来たことを変えていくことは、迷いや不安もあり大変なことです。理論ではなく目で見て分かること、手に取って実感できる効果を期待され、実現したい未来に向かっての、最初の一歩を踏み出すお手伝いをしていく。その繰り返しが、お客さまの課題解決に向けた支援だと考えます。いつでもお客さまと目線を合わせることのできる職員でありたいと思います。