けんしんBANK

金融機関という枠を超えて、
お役に立てることをする。

けんしん
BANKの
献身

私たちのPurpose(存在意義)は
地域の魅力をプロデュースし、
地域社会の新たな価値創造に
尽くすこと。
そのために社会へ向けた献身、
そして職員に向けた
献身を怠らず、
金融機関という枠を超えて、
お役に立てることを
しています。

けんしんBANKでは、社会に貢献する地域金融機関として、様々な支援ツールにより、
ライフステージに応じた適切なソリューションを提供しています。 
当組合が運営しているクラウドファンディングサイト「Show Boat」を利用した、
取引先企業のアイデアを形にしていく取り組みや、
知的財産を活用した、知財金融、事業の磨き上げ等の取り組みを通じ、
企業の抱える様々な経営課題を洗い出し、人材・労務、経営改善、事業再生、事業承継・M&A等への支援に取り組んでいます。
けんしんBANKのPurpose (存在意義) & Policy (経営方針) の実現に向け、
地域の魅力をプロデュースし、地域に必要とされる金融機関を目指しています。
また、持続可能な社会の実現に向けSDGsへの取り組みを積極的に進めています。
環境負荷低減に向けては、営業車としてエコカーを全店に導入し、
照明のLED化、資源の再利用、廃棄物削減などに積極的に取り組んでいます。

SDGsの達成に向けた取り組み

国連加盟193ヵ国が目標に掲げるSDGs(持続可能な開発目標)の達成に向け、けんしんBANKでは、「SDGs宣言」を公表し取り組みをスタートさせました。長野県の推進する「SDGs推進企業登録制度」への登録を完了し、様々な取り組みを実践しています。
その1例として、営業店の窓口で使用する「合札(あいふだ)」と「カルトン」を、環境負荷低減に配慮した素材を採用し、けんしんBANKオリジナルの製品を作りリニューアルしたことが挙げられます。窓口でお客さまにお渡しする「合札」は、軽量で錆に強くリサイクルも容易であるアルミニウム製素材を採用し、「カルトン」には、植物由来のバイオマスプラスチックを採用しました。ゼロエミッションへの取り組みとして、化石燃料に頼らない再生・リサイクル可能な素材を選択し、地域貢献への取り組みとして、高い加工技術を持つ取引先企業に製作を依頼しました。

自社クラウドファンディングサイト『 Show Boat 』

長野県には製造業や観光業をはじめとして、魅力的な企業が数多くあります。その魅力を全国に向けて発信することで、企業を応援していくのがクラウドファンディングです。けんしんBANKのクラウドファンディングサイト『Show Boat』では、地元中小企業が持つ高い技術力やブランド力を最大限に活かすためのプロジェクトを次々と実現してきました。時計製造の精密技術を活かしたオリジナル時計ブランドの立ち上げ、今はなき高級リゾートホテルで人気のあったカレーの復刻、地域の文化・芸術の発信拠点であり、憩いの場・癒しの場でもある美術館の再建など、地元企業を応援するためのプロジェクトを成功させ、実績を築いてきました。クラウドファンディングは単なる資金調達の手段ではありません。プロジェクト化によるマーケティングやPRの効果は、創業や持続的な事業の成長を可能にするための有効なツールであります。これからもけんしんBANKの『Show Boat』を通じ、地元企業の魅力を発信することで、長野県のファンづくりに取り組んでいきます。

知的財産活用による地元企業の経営支援

設備や工場、店舗など、企業は多くの資産を持っていますが、資産は必ずしも目に見えるものとは限りません。例えば、精密な金属加工をする職人的な技術、あるいは地元に広がる人脈や知名度といった目に見えないものにも資産としての価値があるのです。けんしんBANKでは、地元企業が有する特許や商標のみならず、技術やノウハウ、ブランドなどを知的財産として有効に活用していくための支援を行っています。
具体的には、アルミなどの非鉄金属の切削加工において、世界レベルで評価される技術を持つ下請けの精密加工メーカーの場合。その技術を活かした、自社ブランドの万年毛筆を製造・販売する事業計画に対し、知的財産に係る支援を行いました。この万年毛筆の最大の特徴はジュラルミン素材から完全削り出しをしたボディに施す、ローレット加工にありました。この加工は、高級家電のボリュームダイヤルや高級車の内装スイッチに採用されるギザギザ加工であり、滑り止め機能に優れると同時に、その外観は重厚感と高級感のあるものに仕上がりました。また、新興ブランドでありながら文具業界のアワードを次々と受賞するなど、一躍ヒット商品として注目を集めました。今回の支援においては、これまで取引先の自動車メーカーなどの下請けであった企業が、自らブランドを立ち上げ、自社の販路を開拓し、大手企業等に依存しない経営を実現できた点に、最大のメリットがありました。
長野の風土や自然環境、歴史が生んだ職人の技や文化を後世に受け継いでいくためにも、今後もお客さまの知的財産の活用を力強く支援していきます。

新型コロナウイルス感染症対策マニュアルの策定

大規模な災害や気候変動、サイバー攻撃やテロの脅威など、企業が事業活動を行う上で、様々なリスクへの備えが欠かせません。BCP(事業継続計画)は、大手企業を中心に取り入れられているリスクヘッジの手法です。けんしんBANKでは、新型コロナウイルス感染拡大におけるBCPの策定支援を手掛けました。地元中小企業が、企業として実施できる感染予防の具体的手法をまとめ、事業所内で感染者が発生した場合に取るべき適切な行動を「新型コロナウイルス感染症対策マニュアル」<新型コロナウイルスになんか負けないぞ!!>としてまとめ、取引先企業にそのまま利用して頂くことを想定し、ホームページ上で公表しました。マニュアルは、ホームページからデータをダウンロードして自由に使える状態で、県内のみならず、全国的に大きな反響がありました。
この取り組みが評価され、一般社団法人環境金融研究機構が日本での環境金融・サステナブルファイナンスの発展に貢献した金融機関を選ぶ「第6回(2020年)サステナブルファイナンス大賞 地域金融賞」を受賞しました。

職員に、より仕事のやりがいを感じてもらうために、職場内での情報共有を図るための取り組みを積極的に行い、
経営層と現場間の意思疎通、コミュニケーションの円滑化を図っています。
また、仕事を通じた成長を促していくため、職員の能力開発につながる各種研修制度・教育制度を充実させてきました。
具体的には、外部機関への派遣や中小企業診断士などの専門資格の取得支援が挙げられます。
より実務に則したスキルの向上を図るため、研修会・セミナーなどの教育環境を整え、
幅広い層の職員のキャリア形成・能力開発を支援しています。

社内での情報共有

金融機関には、単なる金融支援や金融サービスの提供に留まらない新たな役割が求められています。地域の魅力を引き出し、地域の経済を盛り上げていくためにも、けんしんBANKでは若い世代の声や意見を反映した組織づくり、ビジネスモデルの構築に取り組んでいます。
その一例が、社内での情報共有です。役員会の決定によるトップダウン型の経営ではなく、役員と若手職員の座談会を実施し活発な意見交換を行う等、より多くの職員の声を経営に取り入れていくための取り組みを継続的に行っています。全ての職員が同じ目標に向かって、やりがいを持って働ける職場づくりのために、今後も社内での情報共有や各営業店と本部との連携強化に注力していく方針です。

職員のスキルアップを支援する外部機関への派遣制度

職員の能力開発の一環として、外部機関での実務を通して専門性の高い知識を習得するための「職員外部派遣制度」を導入しています。また、取引先への経営診断・助言を行うための「中小企業診断士」の資格は、知識だけでなく実務における経験が問われる資格であるため、実務経験のある職員を中小企業大学校に派遣しています。事例演習や企業診断実習を行なう中小企業診断士養成課程を修了し「中小企業診断士」の資格を取得した職員が、けんしんBANKの社内診断士として本部・営業店で多数活躍しています。
また、企業が持つ本質的な価値等を見極める「事業性評価」を学ぶ機会を設けるため、地域経済活性化支援機構(REVIC)への職員派遣を行っています。事業者・団体・組織などが持つ経営資源を有効活用した再生・支援プロジェクトを行うREVICは、業務を通じて得たノウハウ等をフィードバックするため、金融機関職員の受け入れも行っております。REVICで学んだ職員は、取引先企業への経営支援(コンサルティング)業務において、取引先企業が持つ真の強みを見つけだし、企業価値を高めるための支援業務等で活躍しています。他にも、「リスク管理」や「資金運用」等の専門知識を習得するための外部機関への出向機会を設けています。これからも、職員の能力開発、キャリアアップのための様々な方策を検討し積極的に実践していく方針です。

知識の共有、苦手を克服するための社内研修会・セミナー

職員の成長を促していくため、けんしんBANKでは各部が主体となって社内研修会を実施しています。テーマは実務における必要性が高いものもあれば、職員へのアンケートから選び出す場合もあります。例えば審査部においては、融資業務マニュアルや、決算書分析のマニュアルをより分かりやすいものへと改良し、リモートで各支店をつないでリアルタイムでレクチャーする研修会などを実施しています。研修会に参加条件はなく、若手でも中堅でも年齢・経験に関係なく、融資業務を担当していなくても自由に参加できます。決算書の読み方といった基本的な内容から、事業性評価の手法のような専門性の高い内容まで幅広いテーマを扱っているので、自分が学びたいことをしっかりと学ぶことができます。自分の苦手分野を克服する上でも非常に役立つ研修会で、個人的な課題や疑問に対しては、個別相談対応により一人ひとりのレベルに合った指導により組織全体のボトムアップを図っています。