けんしんBANK

人は人を見て
お金を預けるから、
この仕事はおもしろい

営業課 田口 由紀

プロフィール

2012年入組。営業課にて、後方事務・窓口業務を担当。2014年に他店へ異動し、融資課・営業課での業務を経験。現在は営業課にて窓口業務や後方事務を行うなど、幅広い業務を担当している。

スキル

窓口業務を通して事務スキルが向上したほか、多くの資格取得を通じ知識が身につきました。ですが、それ以上に自分の成長を感じるのは、お客さまの立場になって考え行動する力が身についたことです。仕事では、話す力よりも聞く力がとても大切になります。たくさんのお客さまとお会いして、色々なお話をさせていただけたことで、今の仕事が本当に楽しいと思えるようになりました。

プロとしての
歩み方

慎重であることが、必ずしもお客さまのためになるとは限らない

窓口業務の基本は、預金の入出金の手続きや税金の支払い手続きを正確に、ミスなく行うことですが、それだけではありません。私がまだ新人だったころ、あるお客さまの相続手続きを担当したことがありました。相続は特に手続きが煩雑で、相続人の方にたくさんの書類を記入していただく必要があります。不慣れだった私はミスをしてはいけないと思い、1つの書類をご記入いただくたびに上司に確認して、何度もお客さまと上司の間を行ったり来たりしてしまいました。あまりにも手際が悪くお客さまに大きな負担がかかっていたため、最後には見かねた先輩が私に代わって対応してくださったのですが、お客さまには大変なご迷惑をおかけしたと思っています。
経験も知識も足りなくて不安が大きくなり、必要以上に慎重に進め過ぎた結果です。その反省を活かして、あらかじめ書類を用意して記入できる部分は先に記入しておくことを心掛けるようになりました。そうすれば、お客さまにスムーズに手続きをご案内でき、印鑑も最後にまとめて押していただけます。また、何のために必要な書類であるかもきちんと説明することで、納得いただいた上で手続きをしてもらえるようになったと思います。今となってはできて当たり前のことですが、当時の私にとっては成長のための大きなきっかけとなりました。正確な事務手続きが求められるだけでなく、同時にお客さまに満足していただける対応ができるかどうかが問われます。お客さまをおもてなしする大切さに気付けた経験でした。

口座ではなく人に預けていただく仕事

職員のマイナスな気持ちは、必ず表に出てお客さまに伝わってしまうものです。たとえ気分が落ち込んでいたとしても、お客さまの前では明るい笑顔でいるのがプロとしての姿。なぜなら、お客さまは職員の姿を見て、信頼できる金融機関であるかどうかを判断されるからです。暗い表情でつまらなそうにしている職員ばかりの金融機関を一体だれが選ぶでしょうか。お客さまは、金利や知名度を見てお金を預けるのではありません。人を見て預けてくださるのです。以前、相続の手続きを案内したお客さまが、「両親を亡くして落ち込んでいる私を気遣った対応がとてもよかったから」と言って、定期預金を始めてくださり、今もずっとお付き合いいただいています。
私の対応が特別なものだったわけではありません。お客さまへの気遣いを意識すれば、誰にでもできる対応だったと思います。大切なのは、いつでもお客さまファーストを忘れないこと。1つのお取引からどんどん新しいつながりが生まれていくのが、私たちの仕事の魅力です。それもすべては職員の対応によるものと言えるでしょう。お客さまはいつでも人を見て、その人に大切なお金を預けてくださるのだと思います。お客さまに対する感謝の気持ちを大切にして、けんしんBANKのファンになってくださる方をこれからも増やしていきたいです。