けんしんBANK

必要とされる
地域金融機関で
あるために、
今できることを考える

本部 総合企画部 臼田 正和

プロフィール

2006年入組。約10年間の営業店勤務では、中小企業をはじめとした新規の顧客開拓、個人のお客さま向けの提案営業を経験。その後、総合企画部に異動となり、リスク管理・企画業務に携わっている。職員外部派遣制度を利用して、地域経済活性化支援機構(REVIC)に出向。事業性評価の手法を学び、リスク管理業務に役立てている。

スキル

金融機関が企業分析を行う際に、対象企業の現在の状況と将来性を定性・定量の両面から評価する事業性評価の手法を学ぶため、職員外部派遣制度を利用してREVICに出向しました。出向先で学んだ手法を当組合に当てはめて、ビジネスモデルの研究やリスク管理に役立てるためのスキルを磨いています。

プロとしての
歩み方

安定性と持続性に優れた事業に欠かせないリスク管理

総合企画部では、当組合が抱える経営上のリスクを詳細に把握し、リスクヘッジに向けた具体的な取り組みを企画立案しています。けんしんBANKに限らず、あらゆる業種の企業は、少なからず事業上のリスクを抱えています。例えば金融機関の場合は、預かったお金を貸出や有価証券で運用して利益を得るわけですが、景気変動や取引先企業の破綻のリスク、世界情勢や為替の変動などによるリスクを抱えています。リスクが大きいほどリターンも大きくなりますが、重要なのはバランスです。その判断を行う経営層に対して、今のけんしんBANKにはどれだけのリスクがあり、今後どのようなリスクが顕在化しうるのかなど、将来的に安定した事業を継続していくために、現状や検討すべき課題を関係各部と協力しながら情報をまとめ、経営判断の材料にしてもらいます。
こうしたリスク管理を行う上で欠かせないのが、事業性評価という手法です。決算書の内容や財務状況をはじめ、事業内容の成長性などを総合的に見て、対象企業を客観的に分析するのが事業性評価です。多くの金融機関でも取り入れられている手法であり、ほとんどの場合、融資先企業の評価に用いられます。それに対して私たち総合企画部では、当組合に対する分析手法として、事業性評価にチャレンジしているのが特徴です。先ほど述べた金融機関としてのリスクの大きさを判断する上でも、事業性評価は大いに役立つと考えています。

地域金融機関に求められる新たな役割とは

私がチャレンジさせてもらったのは、けんしんBANKの今の状況を把握する上での事業性評価に加えて、これからもお客さまに必要とされ続ける地域金融機関であるための新たな施策を仮説として立案することです。今、私たち金融機関は大きな変革期にあると言えます。単にお金を口座に預けるためだけでなく、資産を有効活用する手法や運用に大きな注目が集まっています。金融のプロである私たちも、お客さまのこうしたニーズの変化に対応していかなければなりません。また、単にお金を貸したり預かったりするだけが役割ではありません。地元企業の経営支援を通して経済の活性化を図るほか、金融機関ならではの様々な支援やサポートが求められています。
その答えを考えていく上で、REVICのような金融機関ではない職場への出向はとても大きな経験値になっていると感じています。より客観的に地域金融機関に求められている役割を考えると同時に、当組合の強みや弱み、さらにはこの地域だからこそできることや必要とされることは何なのかを正しく把握する必要があります。他のどこの金融機関にも真似できないけんしんBANKだからこそできる役割が必ずあるはずです。その役割こそが、これからも必要とされ続ける金融機関であるための答えに他なりません。当組合がお客さまにとってオンリーワンの地域金融機関として求められる存在で有り続けられるために、今の自分にできることを真剣に取り組み続けていきたいです。